静けさは色になる——東山魁夷『道』に見る“迷い”の美学 公開日:2025年3月29日 美術 まっすぐに続く“無人の道”が、なぜ私たちの心を打つのか 静かな森の中、誰もいない一本道。 その風景は、私たちの記憶のどこかにあるようで、どこにも存在しないような—— そんな不思議な感覚を呼び起こします。 東山魁夷の代表作 […] 続きを読む
速水御舟と傑作『炎舞』——幻想に包まれた生命の舞 公開日:2017年11月30日 美術 速水御舟の革新的な「炎舞」 夜の静けさの中、ふと目を閉じる。まぶたの裏に映るのは、燃え上がる炎のゆらめき。その周りを、ひらひらと舞う蛾たちの儚い姿——。 速水御舟の『炎舞』は、一度目にしたら忘れられない不思議な魅力を持つ […] 続きを読む
老いた光太郎が刻んだ愛——十和田湖畔に眠る智恵子の記憶 公開日:2017年11月11日 美術 湖のほとりに、ひっそりと佇むひとつの彫像。頬をかすめる風の中で、静かに、どこか遠くを見つめています。それは、まるで「ほんとうの空」を探し続けた智恵子の魂が、今もなおこの場所に生きているかのように。 この像を刻んだのは、高 […] 続きを読む
ロバート・キャパ——愛するゲルダと生み出した“架空の写真家” 公開日:2017年7月29日 美術 歴史に刻まれた、一枚の写真。 戦場で銃弾を受け、崩れ落ちる兵士のその瞬間。 スペイン内戦の最前線で撮影されたこの写真は、戦争の真実を突きつける、あまりにも象徴的な一枚として語り継がれています。 この写真を撮影したのは、ロ […] 続きを読む
ミュシャの世界——煌めくポスターと、魂を捧げたスラブ叙事詩 公開日:2017年5月29日 美術 ミュシャといえば——装飾美の頂点 アール・ヌーヴォーの華やかな世界。 そこに咲くように現れた画家、アルフォンス・ミュシャ。 彼の名を聞いてまず思い浮かべるのは、繊細な曲線、花々に包まれた女性たち、優美な装飾——まるで夢の […] 続きを読む
「風神雷神図屏風がつなぐ時の流れ——宗達、光琳、抱一へと受け継がれた魂」 公開日:2017年5月26日 美術 空を駆ける神々、時を越える魂 風が吹き抜ける夜、どこかで雷鳴が響く。 その瞬間、私は思い出します。 風神雷神図屏風 のあの迫力。 人の手によって描かれたとは思えぬほど、神々は生き生きと画面の中で暴れ、その躍動感が時代を超 […] 続きを読む
中宮寺の半跏思惟像——静かに佇む母なる微笑み 公開日:2017年5月12日 美術 遠い時代から届く、静かな微笑み 奈良の中宮寺。 その静かな堂内に、一体の仏像がひっそりと佇んでいます。 右足を軽く組み、頬にそっと指を添え、穏やかに微笑む姿。 それは 半跏思惟像(はんかしゆいぞう)。 かつてこの微笑みは […] 続きを読む
細密に描かれた夢の世界——安野光雅『旅の絵本』と北宋の名画『清明上河図』 公開日:2017年5月3日 美術 旅の記憶を呼び覚ます絵本 一冊の本が、ふとした瞬間に懐かしい記憶を呼び起こすことがあります。 ページをめくるたびに、幼い頃の自分が、そこで夢中になっていた時間がよみがえる——そんな経験はありませんか。 安野光雅の『旅の絵 […] 続きを読む