ヨーロッパへ行きたい
ヨーロッパへ行きたい!という強い憧れを持ちながら、まとまった時間とお金が作れず実現できていません。
近い将来、ヨーロッパをたっぷりと満喫したいと思っています。
音楽や美術が大好きな者として、アジア方面よりもヨーロッパへの関心が強く、この目で見て、たっぷりと感じたいのです。
学生の頃は時間がたっぷりとあり、留学などのチャンスさえあったはずなのに、海外を訪れることに全く興味のなかった事が悔やまれます。
社会人となり、音楽を通じて西洋文化の知識を深める中、ヨーロッパへ行きたいという思いは強くなってきます。
社会人に出てから、海外はドイツを一度だけ訪れましたが、今最も行きたいのはイタリアです。
憧れのベネチア
ヨーロッパの文明の中心にあったイタリアの諸都市を、歩き、見尽くしたいのです。
ローマ、フィレンツェ、ベネチア、ナポリ、シチリア、アマルフィ、行きたい場所は尽きません。
その中でも、どうしても訪れてみたいのはベネチアです。
ベネチアは、海の上に作られた人工の街です。
この小さな、農産物など持ち得ない人工島が、知恵だけを武器に、世界を相手に繁栄しました。
その奇跡の痕跡が今に残る夢の地へ、行ってみたいという思いは募るのです。
伝説によると、ローマ帝国衰退の原因となった、蛮族による北方からの侵攻が近づいたとき、神の声が聞こえ、海の上の干潟の上に街を作るようお告げがあったとか。
杭をたて、土を盛り、何と海の上に街を作ってしまったのです。
新しくできた人工島に、街区が割り振られ、陸上の街から人々は移り住んで行きました。
遥か沖合の人工の街を作り上げた事実を、当時はじめて目にした人にとっては、まるでアニメの天空の城を見るような、幻を見る思いだったのではないでしょうか。
知恵を武器に発展
限られた区画に、極めて平等に人々は新たな生活を始めました。
人口の島ですから、農業もなければ、牧畜もできません。
ただ知恵だけを武器に、船により世界を股にかけて、貿易を行い、アドリア海を支配し、千年に及ぶ煌びやかな歴史を作りあげました。
この小さな都市が、ヨーロッパの大国を、そして恐れられた大強国オスマントルコを相手に、渡り合い、生き抜きました。
又、ヨーロッパ世界の精神を支配したローマ教皇すら、彼らの知恵を武器に、上手く渡り合いながら生きてきました。
夢へのエネルギーにあふれた国
ベネチアといえば、シェークスピアのベニスの商人の欲深い商人の姿が浮かびますが、ベネチアは極めて合理的で、社会制度は整備され、全ての人が夢を実現する可能性が与えられていました。
若者は自らの夢を実現するために、船に乗り、遥か遠く異国に渡り、貿易業を広げ、夢を手にしてゆきました。エネルギーにみちあふれた国でした。
貿易による発展に伴い、金融業が大いに発達しました。
為替や複式簿記が生まれ、島の中央リアルト橋のたもとは、銀行が集まり、世界の金融の中心として、今のウォール街のような活況を呈していました。
人々の喧騒の様子が目に浮かびます。
中世のヨーロッパに生まれた宝石のような都市ベネチアには興味と憧れは尽きません。
ベネチアといえば、運河とゴンドラですね。
ゴンドラの浮かぶ運河。普通運河と言えば陸に水を引いたもの。ベネチアの運河はもとからそこにあった海そのものなのです。
交通手段は車ではなく船。
ベネチアを訪れたら、漕ぎ手の見事なカンツォーネの歌声を聞きながら、運河に浮かぶ街の間をゴンドラに揺られて、中世の世界に思いを馳せてみたい。。
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