マインドフルネスのやり方と訓練と効果について

ストレス社会とキラーストレス

ストレス社会と言われる現在、ストレスの原因は様々です。

人間関係、仕事、睡眠不足、パソコンなどの電子機器の疲れ、等々。

 

最近、キラーストレスというタイトルで、ストレスのもたらす恐ろしさが、NHKスペシャルにとりあげられていました。

キラーストレス。

ストレスの暴走は、行き着く先で、血管を破壊し、脳卒中や心筋梗塞を引き起こし、命すら奪ってしまうということが判ってきています。

ストレスの回避に、真剣に取り組まなければなりません。

その効果的な対処方法マインドフルネスについて「マインドフルネスのやり方と訓練と効果について」として纏めてみました。

ストレスを引き起こすのはストレスホルモンです。

本来原始社会において、敵から身を守るため俊敏性をもたらすもの。

しかし現代のストレス社会において、逆に人間を病や死に追い込んでいるのです。

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ストレス回避に有効なマインドフルネス

そんな中で、最近注目を集めているのがマインドフルネスなのです。

マインドフルネスとは、心=マインドが、満たされている=フル、の状態を表しています。

その手法は、マサチューセッツ大学医学大学院のジョン-ガバツト-ジンが、禅の修業法をもとに、西洋科学と融合させたものです。

そのやりかたは、以下の通りです。

1.背筋を伸ばしてまっすぐに座り、目を閉じます。

2.呼吸をあるがままに感じます。

この時、呼吸はコントロールしません。あくまでもあるがままの体勢です。そして体の感覚に注意を向けます。

3.沸いてくる雑念は振り払います。

4.今の瞬間をとらえ、体全体で呼吸します。

5.体の外の空気を、温度を空間を感じます。

6.瞑想を終了します。

ポイントは、今現在に意識を集中することです。

今をあるがまま感じるということ

現代社会の、情報があふれかえるこの今現在を、あるがままにとらえることが、いかに難しいか。

そもそも、人はどれだけ正確にモノを見ることができるのでしょうか。

その正確性は甚だ曖昧です。

人は自分でも気付かないうちに、いくつもの色眼鏡をかけ、バイアスのかかった目でモノを見ています。

例えば”一貫性の法則”。

一番最初に自らが下した評価に縛られてしまい、評価を固定してしまいがちな心の傾向です。

”バンドワゴン効果”。

支持する人が多いほど、その選択が正しいと思い込んでしまいます。

人の判断の脆さを表す心理学的な言葉は非常に多く、自分自身では正確に事実を認識していると思っていても、

実は認識の大部分が他人の判断であるとも言われていのます。

様々な情報が溢れ、複雑化するにつれ、ますますストレスは大きくなっていくような気がします。

要はいつしか事実から遠く解離しているのではないでしょうか。

認識のあり方に関する、古くからある有名な歌があります。

「手をうたば下女は茶をもち鳥は立ち鯉は寄りたるさるさわの池」

その人の立ち位置や、社会的な位置づけによって、手を打つという行為が、様々な意味にとらえられてしまう事

をあらわしています。

思い当たるのではないでしょうか。

あるのはただ手を叩くという行為なのです。

現代社会では、色んな情報が飛び交い、事実を事実として見るには、ちょっとした努力が必要になるのでしょう。

今この瞬間を大事にしていこう

ある禅寺の和尚さんの言葉が思い浮かびます。

「一杯のお茶を味わうには、今のこの瞬間を大事にしなければ味わうこともできない」

何気ないしかしはっとさせる言葉です。

今の瞬間を大事にしなければ、今ここにあるお茶の香りも味わいも理解出来ないのです。

お茶の楽しみは今のここにしか存在せず、今を十分に感じ取ることが出来なければ、今ここにあるお茶の味すら

味わうことはできない。

小さな頃、近くのお寺の境内で、よく遊んでいました。

大きな門の横に掲示板があって、黒々とした墨で一文が書かれていました。

「一大事とは本日ただ今の事なり」

当時、誰の言葉やら、何を言っているやら、さっぱり意味もわからず、なぜか今まで心に残っていました。

今思えば、これは禅寺のお坊さんの、一杯のお茶の話と同じ事を言っているのですね。

今に集中するという意味の重要性。

今になってようやくその意味が解ってきたような気がします。

マインドフルネス。

NHKの番組で実際に体験したゲストたちが、マインドフルネスを体験した後、心のありようの変化に一様に驚いていました。

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