川内優輝選手すごい!ボストンの極寒での公務員ランナー優勝と経歴

驚いた川内優輝選手のニュース

お正月明け早々の会社で、素晴らしいニュースを見て、大いに元気づけられました。

つい昨日、正月休み最後の日に、箱根駅伝で青山学院大学が見せてくれた逆転優勝に感動したばかりでした。

しかし、その1日後に、今度は遥かアメリカから、もうひとつの驚くべきニュースが飛び込んできたのでした。

あの市民ランナー、川内優輝選手が、ボストンで開催されたマラソンで、2時間18分56秒を記録したという。

しかもマイナス17度という極寒の中を、全身タイツ姿で走り、しかも完走は1人だったとか。

この驚くべき快挙は、全米を驚嘆させ、各新聞はこぞって川内選手の逆境の中での驚異の走りを称賛しました。

新年早々、素晴らしいニュース、今も市民ランナーとして走り続ける川内選手の頑張りに、驚かされ、力づけられたのです。

 

大会の名前は、マーシュフィールドニューイヤーマラソン。

ボストンの南東の海岸の街で開催されたマラソンです。

しかもこの極寒という悪条件の中で叩き出した、サブ2:20(2:20位内)の記録は川内選手自身、何と通算76回目。

この回数はついに世界記録を塗り替えたのです。

全く凄いの連発です。

この逆境の中での驚くべき記録は、アメリカの新聞にもデカデカと掲載されて、アメリカ人たちを驚嘆させました。

日本よりもアメリカでの方が大騒ぎだったのかも。

日本人として誇らしいニュースです。

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気になる川内選手の経歴

さて、川内選手とは、どんな経歴の選手なのでしょうか。

気になるので調べてみました。

川内選手は、東京、世田谷区生まれ、高校は春日部東高校で、実は選手としては故障続きで県大会レベルだったそうです。

その後、学習院大学法学部政治学科に進学。

しかし学習院大学は、スポーツに力を入れる学校ではなく、優秀なスポーツの選手の入学枠があるわけでもなく、そもそもスポーツニュースで目にすることはほとんどありません。

陸上部も同様。

そんな中にあっても、川内選手は箱根駅伝に関東学連選抜の選手として2度も出場しています。

実に学習院大学の学生が箱根を走るのは史上初めてでした。

しかも1回目は6区を区間6位、2回目は同じく6区を区間3位という高成績を叩き出したのです。
当然学内はビックリ、大騒ぎですね。

さらには、在学中、2008年には、ニューカレドニア国際マラソンのハーフマラソン男子の部で優勝しました。

フルマラソンでは、大学卒業前の2009年2月の別府大分毎日マラソンで20位、1か月後の2009年3月の東京マラソンでは19位に入っています。

決してマラソンのエリートではない彼が、純粋にマラソンを愛し、愚直なまでに練習に練習を重ねてきたのでしょう。

勿論彼の秘められた潜在力が開花したのでしょうが、彼の意思の力に驚嘆するのです。

埼玉県庁入庁後、市民ランナーとして次第に驚異的な頭角を現し、全力でゴールに駆け込み、救護にいつも応急処置されるなど、ユニークな選手として全国的に知られる選手へと成長してゆきました。

この頃からリュックを背負い、走りながら通勤する川内選手の姿が、ニュースのカメラにとらえられていましたね。

その後も、当然ながら実業団から声がかかりますが、自由な彼のスタイルを崩したくないと、市民ランナーとしてのスタンスを崩していません。

しかし、そうやって走り続けて、行き着いた先、今回の極寒の中で、アメリカ人たちを非常に驚嘆させた記録、彼の経歴をみるとさらに感動させられます。

しかし、箱根駅伝の翌日に、まるで駅伝の感動を吹き飛ばすかのように、話題満載のニュースをもたらすなど、何とも川内選手らしくて微笑ましくすらありますね。

川内選手の凄さ

川内選手、インタビューなどを聞くと、彼の愚直さが、ちょっと天然っぽくて、笑わせてくれます。

話がそれますが、天然という言葉について、あるテレビ番組で、アナウンサーが、とある女優さんに対し、からかい半分で、俳優の○○さんが、あなたのことを天然とおっしゃっていましたよ、と言いました。

そうしたら、その女優さん、どうやら天然という言葉を誤解している様子。

“純粋”という、誉め言葉として受け取られたようで、”いえいえそんな、私なんかは純粋な人間ではありませんよ”と本気で謙遜している様子。

思わず私自身が今まで意味を取り違えていたのかと、思わず言葉の意味を調べ、誤りのないことを確かめました。

しかし川内選手を見ていると、その女優さんの認識は、必ずしも誤ってはいないなと思ったのです。

川内選手の愚直さ、成功が無ければただの変わった人と映るかもしれません。

マラソン馬鹿と言われ奇異な目で見られることでしょう。

しかし、そこには好きな事に賭けるまごうことなき純粋な心があり、驚くべき求道精神があります。

私は川内選手と面識でもなく、どんな人柄なのか本人から知る由もありませんが、彼の中には、走ることにかける、ひたむきな姿勢の中に純粋無垢で愚直な人柄が、垣間見えます。

聞いたところによると、競走馬を育てるときには、敢えて弱い馬を強い馬の中に放り込み、強い馬に育て上げるとか。

朱に交われば赤くなる。たとえ平凡であっても、優秀な環境に身をおくことで、自らもいつしかその色に混じって伸びてゆきます。

例えば、ある人が、実力はさほどでもなかったのに、ハードルをあげ、無理をおして挑戦したところ、高いレベルの環境に入ることができた。

そうしたら、高いレベルの中で学ぶうちに、気がつけば飛躍的にレベルアップし、自信もつき、以前に同レベルだった仲間に大きく差をつけていた。

環境が個人の成長に影響するという事実は、実証済みでもあり私も見てきました。

だから、箱根駅伝の伝統校、上位校は、一流の選手のいる環境の中で、多くの名選手を輩出します。

勿論その選手の実力がもたらすものですが、一流の環境の中で切磋琢磨し、実力をさらに引き上げる事でしょう。

しかし、川内選手の凄さは、全くそのような環境から現れたわけではなく、愚直な熱意で、自分の頭の中でイメージを追い続け、自分自身の力で日本を代表するレベルにまで這い上がってきたことです。

きっと彼は、稀にみる純粋さを持ち合わせ、夢を信じ、とことん自分の将来を信じる強さがあるのでしょう。

そして強い選手がしのぎを削るレースに自ら飛び込んで行き、自分をさらに高めて行く。

彼の純粋さ、愚直さ、努力に心から拍手を送りたい気持ちです。

お正月早々に、素晴らしいプレゼントをもらった気分です。

追記

2018年4月17日、川内選手は同じボストンの地で、今度は歴史あるボストンマラソンで優勝しました。

大雨に強い風という悪条件の中を、2時間15分58秒のタイムでの優勝です。

しかも日本人の優勝は1987年の瀬古利彦以来、何と31年ぶり。

アメリカのメディアも大きく称えました。

とうとう、物凄い記録をたたき出してしまいました。

ますます川内選手のファンになりました。

これからも川内選手の活躍を応援してゆきたいと思います。

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