ハロウィンの日にケルトの起源そして日本の祝祭とコスプレ文化を考える

今日はハロウィン

今日はハロウィンです。

海外のお祭りと思っていた行事が、いつの間にか日本人の間にもすっかり定着しつつあるようですね。

日本人はハロウィンの商売戦略にまんまとのせられてしまったようです。

商売戦略といえば、最近では、節分になると、恵方巻という地方の変わった風習が、すっかり食品業界の戦略が功を奏し、今やどこのコンビニやスーパーでも山積み状態。

日本人はこういうことに、まんまとやられてしまうんだなあと思ってしまいます。

ハロウィンの起源

ハロウィンは、もともとケルト民族の風習です。

この時期になると霊界の扉が開いて、この世に百鬼夜行が跋扈するようになると考えられていました。

お化けを退散させるために、あるいは悪魔のような恰好をして、私も同じお化けだよ、と悪魔に襲われないようにする為に仮装しました。

原型はもう少しおどろおどろしくて、ちょっと怖い行事です。

ハロウィンもクリスマスと同じように、楽天的なアメリカ人によりアメリカナイズされた、ちょっと楽しいお祭りとして日本に上陸しました。

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日本の仮装の歴史

ハロウィンといえば仮装ですが、思えば仮装は日本人にとっては馴染みやすいものなのかもしれません。

日本人はそもそも、「歌舞く」という言葉があるように仮装の文化があります。

最近ではコスプレが、いつのまにやら世界中に広まり、金髪の人たちにまで日本のコスプレがすっかり伝播している様子を見て驚かされます。

”歌舞く”とは勿論代表的な日本文化である歌舞伎の語源ですが、周りとは異なる異様なふるまい、派手なふるまいをすることです。

かつて信長や前田利家なども歌舞き者で有名でした。

信長や利家の行為は、自分や環境から殻をやぶろうとするエネルギーの現れなのでしょう。

歌舞伎ももとは出雲阿国が男性の扮装をして踊ったもの。大流行して遊女屋などでも取り入れられたようです。

しかし幕府の取り締まりで禁止され、男性による歌舞伎に姿を変えました。

江戸文化の中で洗練され、今や日本を代表する文化の一つにまでなりました。

民衆の間では、有名なねぶた祭りなど仮装の歴史があります。

ラッセラッセと練り歩く跳ね人は、もともと女装から始まったものです。

幕末の民衆の狂乱、ええじゃないかは、男装、女装して民衆が「ええじゃないか」と非日常の世界で狂騒にうかれ、異様な風体で練り歩きました。

幕政により抑え込まれていた民衆のエネルギーの暴発ですね。

どうせやるなら

ハロウィンという風習は、まだアメリカの物真似にすぎませんが、日本と親和性がありそうではないでしょうか。

時とともに、日本人の飲み込んで昇華する力により、日本文化に取り込んで、全く新しい伝統芸能になっているかもしれず、どうせハロウィンをやるなら、そうありたいですね。

これから秋は深まり、夜は段々長くなります。

そして夜の長さが春に向かって折り返す地点がクリスマスです。

ヨーロッパでは悪魔たちが、そこまで地を空を駆け巡ります。

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