「小さな巨人」感想。長谷川博己という役者の底知れぬ演技力の凄さ

長谷川博己という俳優

長谷川博己さん、とても気になる役者さんです。

現在、日曜ドラマ「小さな巨人」が高視聴率なのも納得出来ます。

演技が下手との噂があるようですが、私は素晴らしい役者さんだと思います。

経歴

長谷川博己さんの略歴を調べてみました。

中央大学卒業後、2001年に文学座付属演劇研究所に第41期生として入所、文学座で演技の研鑽を積み、2002年に初舞台を踏まれています。

役者人世を、文学座の舞台俳優としてしっかりと基礎を学んでいらっしゃるんですね。

2004年に研修科を終了して準座員として入座され、同年文学座内で新人賞を受賞されているようです。

2006年4月から、準座員より座員に昇格され、同年退座、プロダクションに所属されたようです。

2010年のNHKドラマ「セカンドバージン」で話題になり、私も始めて彼の存在を知りました。

残念ながら、私は、このドラマ自体は見ていなかったのですが。。

そのあとテレビ東京の「鈴木先生」で民放初主演、同年にあの大ヒット番組、「家政婦のミタ」にダメな父親役で出演されました。

「家政婦のミタ」は、最近見たこともないような視聴率をたたきだし、私は初めて長谷川さんの演技を目にしました。

正直なところこのドラマでは、長谷川さんには、さほど気にとめてはいませんでした。

その後TBSとWOWWOWの共同製作ドラマの「MOZU」に悪役として出演。

2015年にはフジテレビの月9、「デート~恋とはどんなものかしら~」に「高等遊民」を自称するオタク役として出演、杏とともに印象深い存在感を見せてくれました。

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最近目を引く存在感

最近、長谷川博己の演技は圧倒的に私の目を引くようになってきました。

NHKドラマ「夏明漱石の妻」で尾野真千子さん演じる妻夏目鏡子を相手に、夫の夏明漱石役を演じました。

神経質でちょっと狂気の入った漱石先生を、凄まじいとすら感じる圧倒的な演技で魅せてくれました。

神経質さと狂気の混じる、ひきつらせた片目の演技に凄い役者さんだなあと、力量に惹き付けられました。

そして、同じくNHKで放映されたスペシャルドラマ「獄門島」には圧倒されました。

横溝正史のお馴染みの物語ですが、主演の金田一耕助役として圧倒的な演技を見せてくれたのです。

戦争帰りの金田一耕助が帰国途中の船の中で死んだ戦友の実家を訪れます。

その旧家の娘達が、不可解な殺され方で死んでゆく。

金田一探偵の名推理でこの事件を解決するというお話です。

しかしちょっと今まで描かれてきた金田一耕助とは異なる、新版とでもいうべき見たこともない金田一像でした。

戦争という狂った時代も、そこに込められていたのでしょう、ちよっと狂気すら入った金田一耕助を、鬼気迫る演技で圧倒していました。

金田一役は多くの名優さんが演じてこられましたが、このような金田一像は初めてです。最後に名優奥田瑛二さんとの対決シーンは、激しく圧倒されました。

録画を撮り、深夜に見たのですが、ラストの場面、狂気を含んだエネルギーの渦に飲み込まれ、気持ちが高ぶってしまい、見終わった後しばらく眠れませんでした。
おそらく長谷川さんご本人も撮影のあとは、魂が抜けたのではないでしょうか。

大物俳優としての将来への期待

今回、日曜劇場「小さな巨人」で主演の熱い警部を演じていますが、ここでも迫力ある演技を見せてくれています。

半沢で高視聴率を叩き出して以来、水戸黄門的な勧善懲悪の半沢フォーマットでドラマが作成されている感がありますが、そのライン上にあるドラマです。

香川照之の照り焼きバーガーのような悪役キャラと平衡を保つ、オーバーアクション気味のキャラが要求されていることでしょう。

しかし、彼の演じる目には強い力があり、素晴らしい役者さんです。

視聴率が高いのは何といっても長谷川博己さんの存在感によるところが相当大きいのてはないでしょうか。

長谷川博己さんを追いかけたドキュメンタリー番組で、ドラキュラを演じたいと話していました。

長谷川さんが本領を発揮するのは、狂気のはいった演技。

ドラキュラ役の長谷川さん、ぜひ見てみたいものです。

必ず将来名を残す名優になってゆかれることでしょう。

これからのご活躍を期待し、応援しています。

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