「ユニバーサル広告社」岡田惠和脚本の素晴らしい心温まる小品

最終会が終わってしまいました

岡田 惠和脚本のドラマ、「ユニバーサル広告社」が終わってしまいました。

まだ続くと思っていましたが、7回で終わりだったのですね。

思いがけない早い最終回。

面白かっただけに残念、もう少し見たかったです。

ストーリー

舞台となったのは、とあるさびれた漁村。

かつては華やかで栄えた日は、もう今は昔の話。

今やシャッター通りと化した商店街に、何故か引っ越してきた、社長と社員3名という小さなユニバーサル広告社が、ほとんど枯れて死んでいた街に活気を呼び起こしました。

さすが、岡田ワールド、NHK の朝の連続テレビ小説「ひよっこ」を書いたエネルギーの延長線にあるようなこの作品、期待に違わぬ佳い作品でした。

「ひよっこ」で大活躍の沢村一樹さんと、和久田映見さんを軸として、役者さんが生き生きと動いていました。

見る人に希望を運ぶ岡田ワールドは、ここでも健在、流石のお手並みでした。

全ての人物が生き生きと動いていました。

ドラマは、和久井映見さん演じる喫茶店の一人娘が、引っ越してきた広告社に対して、再び街に活気を取り戻してくれるのではないか、何か奇跡を起こしてくれるのではないかという期待を持って、広告社に接近していくところから物語は始まりました。

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しかし、沢村さん演じるこの広告社の原動力の男。かつて大会社の、非情なやり手広告マンから、挫折を味わいこの小さな広告社に拾われた、今は心優しい社員。彼は、広告は奇跡を起こすのではなく、広告される本体が輝いていなければ、広告が彼らを輝かせることは出来ないと冷静に語りました。

しかし、結局奇跡は起きたのです。彼らが作った広告が、そして彼らが作った街のホームページが、街の人々の心に希望の灯をともし、街に人を呼び、忘れていたエネルギーに火をつけ、失っていた活気を取り戻していったのです。

そして未来を信じる心を取り戻したのです。

そしてついに、奇跡を生みました。

街に若い映画監督がやって来ました。もともと、たださびれた街を探していた監督は、街の人々の熱さに圧倒されながらも巻き込まれていきます。

監督の心にも火がついて、新たな作品のアイデアが浮かんだのです。

街は大変なお祭りのような騒ぎです。

そして、変わり者でクールな広告社の人々までもが、化学変化を起こした張本人達までもが、火をつけられたのです。

そして街の人々を出演させた映画が撮影されているところで物語は終わりました。

希望をあたえてくれる岡田作品

未来を信じ、信じた未来に働きかければ未来は動き出すというメッセージをこのドラマは残してくれました。
いい最終回でした。

しかし、彼らが成功するのかどうかは、このドラマの延長線上にあるんですよね。

希望という言葉は熱しやすくもあり、覚めやすくもある。

この後どんな展開が待ち受けているのかは想像するしかありません。

しかし、希望という火のついた彼らは、かけがえのない、人生の生き甲斐を見つけ、充実した人生を送ることになったのでしょう。

彼らの未来を信じることも、このドラマが私たちに送ってくれたメッセージですからね。

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