「コウノドリ」生命誕生の医療現場から生を考えさせる素晴らしいドラマ

「コウノドリ」が面白い

ドラマ「コウノドリ」が面白いです。

シリーズ2作目、残念ながら私は前作を見ていないので、今回は見逃してはならじと、初回からずっと見ています。

評判通り面白くて目が話せません。

始めてみる、産婦人科の病院を舞台にした物語。

生命の誕生という厳粛さと喜びとともに、死や病といった重たいテーマに思わず胸が熱くなることもしばしばです。

役者さんたちの健闘

このドラマ、役者さん達がとてもいい演技をされています。

主演の綾野剛さんをはじめ、松岡茉優さん、吉田羊さん、坂口健太郎さん、星野源さん、大森南朋さん、病院の最前線で命を張る姿が、切々と伝わってきます。

主演の綾野剛さんは、いつもながら、その役にはまりきっています。

そこで演じている姿は、もはや綾野剛ではなく産婦人科医そのもの。

役に憑依されているようです。

そして目を引くのは、普段の印象とは全く異なる、星野源さんのクールな演技が光っています。

コミカルな印象が強い方なのですが、綾野剛さんの演じる、妊婦と赤ちゃんに寄り添った”情”の医師とは対照的な、あくまでもクールに合理的に対処していく”理”の医師を演じます。

しかし、二人の根底には産婦人科医として、命を守るという聖なる職責を全うしようとする、共通の熱い意思があります。

スタイルは異なり、対立しているように見えながらも、実は底の部分ではしっかり共鳴しあっている。

二人の対象性がドラマをひきたたせています。

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私が好きなのは、吉田羊さんの助産婦という役柄です。

常に切迫した、命と真正面から向き合う中、皆が緊迫した状況下で、普段と変わらぬ空気感を保ち、場を落ち着かせます。

明るく頼りがいのある姉御肌の役柄。

よくドラマで見る吉田羊さんのイメージとは異なる姿を見せてくれ、新たな魅力を感じます。

生と死に直面する厳しい現場の中、素晴らしいチームワークで、緊迫感あるリアルな世界を見せてくれています。

 

医療の世界、命を預かる仕事

このドラマを見ていると、医師という命を預かる職業の重さを、つくづく考えさせられます。

私のような凡人には、遥か遠くに存在する医療の最前線の世界、生と死の境目で、肩にのしかかる重圧は、想像するだけで息が苦しくなってきます。

まさに聖なる職業です。

ひところ、医療に関わる者の犯罪が、世の中を騒がせる事がありますが、多くの医師達は身を削って、体力と精神力がギリギリのところで身を粉にして働いています。

死の縁から人救うため、身を投げ出す医師達に、心から敬意を表したい気持ちにさせられます。

医療の中でも、産婦人科という世界は、時に残酷な現実を見せつけながらも、生命の誕生という喜びを見るものに与えてくれます。

ドラマも中盤です。最後までどんな感動を与えてくれるのか楽しみでなりません。

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